2012年01月20日

 夏ノ空 フルコンプ 

 まぁ相変わらず今更な作品やってるんですが、みるくそふとと言うメーカーの作品です。
まぁ2007年以降公式ページは完全沈黙してるメーカーなんでとっくに解散してるんでしょうけど。

 ちなみにやっていた時期は2011年10月頃?だったかな。
プラゥヴ、みみをすませばと、言ってしまえば生温いと言う印象を受ける
作品ばかりをやっていたので、偶にはこう冷や水、あるいは熱湯をぶっかけられるような
作品でもやろうかなぁって積んでた中から、適当にそれっぽい作品を選んでやってみた訳ですが。
 まぁ結果から言うとぶっ掛けられましたよ、冷や水。いやまぁ確かにそれを望んだんですけどね。
何て言うか、マイナスな意味で心に衝撃を与えるような展開が幾つか用意されている作品で、
一言で言うなら古き泣きゲー臭い作品なんですけど(発売自体2004年だけど)、そう言う物は
そう言う展開をされても許せるって言う其処に至るまでのお話である意味での
信頼と言うか受け取った物と言うか、そう言う物が無きゃいけないと思うんですよ、
そう言う物が無いと本当にただの鬱作品って称されるそれになってしまう、この
言い方もあんまり好きじゃないんですけどね、設定だけ取って見ればただ悲しいだけの
良作なんて山ほどあるわけだし。
 難しいんですけどね本当にこう言うの。取ってつけたように訪れる分かりやすい
悲しい展開に泣くのは正しく良いお話と呼べるのか、見たいな高二病臭い考えも無くはないし。
それでも、やっている中でそれなりに引き込まれて、とってつけられた物もそれが
必然のように感じられたなら、少なくともそれはそう感じられた人にとっては良い作品だったと
言えるに違いない訳で。

 前置きが長くなりました、いい加減具体的に書きます。
 基本的に4ルートある作品、中にサブキャラがいて、そのルートもあるキャラが二人
いるんだけれど、の内、2つのルートはとても良くてもう2つのルートは首をひねった感じ。
特に一人のルートは、まさに取ってつけたと言うしか無いような展開があった事に
もう首を捻った捻った。なんだかなぁって。
 二つのルート、姫宮桜子と言う先輩ルートと、葉山奈緒と言う眼鏡キャラと琴乃と言う
サブキャラと縁を結ぶルート、この二つは良かったんだよ。客観的に見てしまえば
分かりやすく用意された感動的展開って奴なんだけれど、それでも其処に至るまでにあった
それぞれのヒロインたちの気持ちであるとか、出来事、感じあえたはずの恋心とか、
そんな物を大切にして、それでも訪れる結末に感じた心は確かに大事な物だと思えたから。
 またこのゲームED曲が凄く好きで、それに倍加させられる感情が、もう涙を流させずには
いられないって思えるような物で。

 うん、この二人のルートがあったんでこのゲームはまぁやってよかったものだとは
思えたんですけどね、他二人はどうなんだろうなぁ。
 香坂ゆまって妹ルートの方はまぁ……どうなのかなぁ。とりあえず読後感は悪くは無いと思う。
基本的に、いきなり押しかけてきて私を妹にしてくださいと言われる展開を素直に飲み込める性質
なら楽しめると思う、そこに違和感は感じてもいいけれど、なんだそりゃとかそう言う
拒否反応みたいなものを持ってしまうなら、どうしようもないお話、ってそんな感じだと思う。
全部進めていってもなるほど!って納得できるような理屈は出てきません、ああそうなんだ
位の設定はありますけど。その設定もきっちり明示してる訳じゃない割りにあんまり楽しいそれ
じゃないし。
 
 んで、どうしようもなかったもう一人のルートが鈴原千夏って幼馴染ルート。以下ネタバレあり。
基本的には悪く無いんですけどね、ただ、幼馴染って事で最初から近めの距離感を
持った相手だから、主人公がその相手に対する恋心を自覚させられるために、
幾つかのイベントで妙に主人公にないがしろにされた挙句にヒロインが感情を爆発させて、
その事で主人公がはっとさせられる、見たいな展開が2、3なんですけど続いた事で
なんだかなぁって思ってしまったんですよね。分かるんですけどね、幼馴染って言う
当たり前に恋人同士になったであろう関係が、そのステップを踏み外して来ている以上、
今更戻れないその飛ばしてきた段階を再び作り出そうと思うと何かしら大きな出来事が
無いと説得力が出ない、みたいなのは。うーん。
 その一環なのかなぁ、クライマックスのイベントは。とにかくこのイベントがあった
事でこのルートの読後感は最悪になったんだけど。
 始めに言います、これはエロゲーです。だから学園物である今作の主人公とヒロインはまるで
当たり前の事のように教室でセックスをします。でもこれはあくまで、身も蓋も無い言い方を
してしまうなら、エロゲって約束事に守られた世界であるからこそする行為だと思うんですよ。
 だって普通教室でする?いや、俺は童貞だから知らないけれど!別に性欲に従順だ
規律に反体制気味だ、とか不良だ素行が悪いだ、そんな設定無い訳ですよ?
 それでも学園物と呼ばれるエロゲで学校でセックスしないゲームってのは皆無な訳ですよ、
探せば一つや二つあるかもしれないけど。
 これは要するにお約束って事でしょう?戦隊物が変身シーンに攻撃されない事とか、
AVでレイプ物でも顔射したりするのとか、魔法少女物は変身シーンで裸になるのとか、
普通に考えると疑問に思う、そんな不条理な出来事達は、
お約束と言うその世界における物理法則があるから行われる訳ですよ。

 だからね、した所を(しかも全部終わった後ってのが都合良いなぁと思う)教師に見つかって
それで退学だなんだというお話になるのって無くないと思わない?俺が萌え豚だから?
わかんないんだよなぁ。
 しかも、こう言う事でどの程度の処分が下されるのかも知らないけど、
主人公が先走って俺が退学届けを出せばヒロインは処罰されない!→
受理されたけどその勝手さに怒ったヒロインも同じように退学届けを出したよ!→
俺たちの学歴はこれまでだ!→
エンド!
ってのはどうなのよ?ギャグでやられるんならいいんだけどさ、やってる最中は
そう言う風に思わず普通にシリアスだからさ、なんだかなぁって。このルートを
最初にクリアしちゃったもんでそこでこのゲーム止めてやろうかとも思ったんだけどね、
それはしなくて良かったと思うけど。

 ついでに言うと、このゲームシステム的に一つのルートにトゥルー、グッド、バッドの
三つくらいは大体エンドがあるわけだけど、それで回避できるから良いよね!
的なのも俺には良くわからないし、つうか一周目はトゥルー固定でそのお話だったし、
それを見た後にグッドで回避できる展開ですよと言われても、なんか足元見られてる気がしない?
それはさすがにうがちすぎ?

 とまぁ、こんな感想を持った作品でした、どんなだ。
幼馴染のルートやってなきゃ良い泣きゲーだったなぁ位で終わってたんだけどね。
生温い必要はないけれど、エロゲとして不条理だと思えるようなイベントは無くて
良いと思いました。それが生温いと言う事ですかそうですか。
posted by syun at 07:13| Comment(6) | 旧作ゲーム感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

ひよこストライク 体験版感想

 なんだろう、この漂う陰鬱感は。

 とりあえず、ひよこストライク体験版フルセットやってみました。
Ex-iTってメーカーの今月末発売の作品です、いや、本来の発売日はもっと
全然前だけど、まぁ、延期って言うこの業界の常です。
 んでまぁ思ったのが最初の感想です。ぱっと見の印象はテンション高めの
主題歌とかあほっぽいピンク髪のメインヒロインとか、割かしアップテンポな
それになりそうなんですが、いやいや全然違うよこれ、そうはなりそうに無いよ。
 何か、一昔前の泣きゲー臭い雰囲気と昨今の所謂都合の良い立ち位置の
ヒロインたちみたいな物をまぜこぜにした結果、おどろおどろしい物が出来上がった、
見たいな印象をすごく受けました。
 何て言うか、そんな設定はどこにも無いのに閉塞感が凄いと言うか。主人公の
どこにも行けなさみたいなものがにじみ出てくると言うか。基本的にルーチンワーク
で過ごしていた平凡な自分、みたいな事を呟いてて事実そうだったんでしょう、
でもそれが、ウタカタって言う破天荒なヒロインとの出会いによって
にわかに変わっていく……って言うまぁありがち過ぎるストーリー紹介が
公式にあったりするんですが、いやいや、全然全然。
 確かに、そう言う出会いをきっかけに周りをよく見るようになった主人公、って言うのを
幾つかの象徴的なそれで表してはいるんですが、俺が受ける印象って言うのは、
そうして周りを見渡したところで行ける場所などどこにも無い、って言う印象なんだよね、
特にこの主人公が割りと自己完結型って言うか、自分に理屈を持っていそうな
感じの、まぁ言ってしまえば話を聞かない感じのそれで、勝手に飲み込んで
勝手に重く感じて、勝手にもがいているって言う感じを受けないでもないんだよね。
偶にある、うじうじ悩む感じのそれではなく、一見何も感じていなさそうでテキストにも
別にそんな事は表れてこないんだけれど、その何でもなさが逆に、澱のように溜まっていく
何かがあるという風な印象を受けるんだよ何故か、俺の思い込みなのかもしれないんだけど。
 エロゲ主人公にありがちな、すごく素直にお礼言ったりさりげなくヒロインに手を
貸したり見たいなのがほとんど無く、しかもそれでいて突然前にした事を悪いと思って
土下座せんばかりに謝ったりするし、あれだ、キレやすい世代だ(死語)、ああ、
自分で言っておいてなんだけどしっくり来るわ、そんな印象受けるよこの主人公。
 まぁ、その手のは往々にして爆発する一歩手前までは普通である訳で、そう言う
普通さを保ったままお話が終わっていくのか、それともストーリーの中で
本当に、そう言う積もり積もった物を爆発させるような物語になるのかは、
ライターのみぞ知ると言う所でしょうか。……いや、別に無いんだよ?設定に
鬱屈とした物を溜めているとか、短気だとか、キレると手に負えないとか、
そんな設定は。
 でも、正直飲み込むのに一苦労しそうな主人公ではあると感じました。

 ……とまぁ、もろもろ書いてきたんですが、結局これらの事は後付で、
陰鬱さを感じさせる最大の理由は、一人のヒロイン、そう、引きこもり妹キャラと言う
分かりやすすぎる立ち位置にいるこの神楽鳥雛と言う女の子から発せられるそれなのです!
 うん、まぁそうなんだよ、この子のどこにも行けなさはそれこそ
象徴的なんだよ、多分家からも出れないよこの子。何があってそう言う
引きこもり体質になったのかとか明かされていないんですが、あまり楽しい
それは無さそう、と言うか楽しくないそれがありそうな感じで、いやもう
想像するだけで胃がイタイイタイ。
 主人公にべったりで、性的な感情すら兄に抱いてそうでって言うどっかの誰か見たいな、
当てはまるそれって一杯いそうだけど、キャラでね、この子をほっぱらかして
誰かとくっつく事も、あるいはこの子とくっつく事も、どちらもなんかもう
この子がどうにもならなくなりそうな感じが異常って言うか、つうか、どっちにしろ
この子は死にそう、くっつかなければ自殺、くっつけば心中とか、まぁどこかでも
そんな事半分冗談で書かれてましたが、やってみればわかりますが言葉で書く以上に
そう言う雰囲気がひしひし伝わってくる体験版だったんです、本当に。
 そう言う陰鬱さを、それでも大切なそれとして受け止めさせてくれる位の
作品だと良いんですけどね、……ハードルは高いなぁ。

 と言う訳で、ここまで色々感じておいて買わないってのは逃げだろうと言う事で
多分買いますこの作品、あーでもやりたくないなぁー絶対クリアした後落ち込むだろう
エンドしか待ってないだろうなぁー、他のヒロインも何か、別世界別離エンドとか
人外だから人とは相容れないエンドとか、作られた存在だよエンドとか
認識の外にいる存在だよエンドとか、そんな事になりそうなヒロイン達なんだよねぇ、
あー、エロゲ後に気持ちが落ち込むの最近あんまり経験してないから、復帰まで
時間かかるだろうなぁ、……以上。

 蛇足、以下少しネタバレ。エロシーン体験版部分について一言

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posted by syun at 09:47| Comment(0) | 体験版感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月17日

みみをすませば フルコンプ

 これまた、実際にやっていた期間ってのは大分前です、8月の終わりから9月の
終わりにかけて、約一ヶ月の期間プレイしていました。一つ前の記事に書いた
プラゥヴクルイードと同じメーカーの作品で、前の記事では割と凡作って言う
悪い評価のように書いていたと思うその作品ですが、割とその凡さが嫌いじゃ
無かったと言うか、凡の割りにやってると楽しくない訳では無い感じがまぁ
楽だったので、偶に寄ってる中古屋で千円だった事もあって、買って見ました。
 基本的なあらすじはまぁありきたりな学園物のエロゲー。両親が旅行で
一年家を空けることに際して、離島の親戚の家に預けられる事になった主人公、
その離島は、イヤータイムと呼ばれる心の声が筒抜けになってしまう
時間と言う物が存在しているという不思議な島で、そんな島の中で主人公は
幾人かの女の子達と仲良くなり、恋を育んでいく、と言うお話。
 まぁよくある、平凡な学園物に一つ二つの特徴的な設定を突っ込んだって言う
ありがちなゲームでした。原画絵師はプラゥヴから引き続き双龍と言う人で、
ライターは別の人で、複数ライター制でした。
 結論から言うと可も不可も無いゲームでした。ところどころ飛躍した出来事
はあるものの飲み込めないと言うほどおかしなテキストも無く、特別驚くような
重大な出来事が起こる訳ではなく、これは俺の持論なんですが、
「他人から見ればありきたりな出来事であっても、当事者にとってはとても大きな出来事。
そして、エロゲをやると言う事は、主人公自身となって、そのありきたりで、
でも当人にとっては重大と捉える事の出来る出来事を体験する事」
と言う論理をもって初めて楽しめるような、そんな平凡なお話だったと思います。
 大体のエロゲってそうなんでしょうけれど、基本的に特別大きな出来事があるわけでもなく
何となく関わり合いを持っていく中で気が付いたら恋になっていた、って言う感じのお話で
どのルートも進みます。もちろんどう言う関わり合いをしたかってのはキャラごとに
違ったりはするんですが、それらって言葉で説明されても「へーそれで?」
みたいな物ばかりで、結局エロゲって自分でプレイして、感じるしか無い物だと思うんですよね
(感想を書くって行為の全否定だな、これ)。
 ただ、突飛な設定が小道具程度にしか無い事で、これの前にプレイしていたプラゥヴが、
魔法やらそれに関わる事件なんかの解決にテキスト量を費やしていたのに対して、ヒロイン
達との関わり合いのみにそのテキスト量を回せていた事で、ヒロインとの睦み合いの様な
物はしっかりと描けていたように感じました。どのルートもすんなりと好きになっていく様には
納得がいったし。
 まぁそんな感じのゲームでした。前のゲームと同じ締めになりますが、大きく時間に余裕が
あって、何にも煩わされるような事をしたくなく、かつ絵柄が気に入ったならやってみるのも
良いんじゃないの?って言うような作品でした。
 ただまぁ、プラゥヴとみみをすませばみたいな、頭を使わない作品続けてやると
なんかエロゲって言う物に持ってる幻想みたいな物は壊れたりする可能性はあるのでご注意の程を。
「こんなもんなんだよな」って言う現実を突きつけられたようでした。
別に娯楽としてのみ楽しむんならそれで良いんですけどね。
posted by syun at 06:39| Comment(0) | 旧作ゲーム感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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